アイコス導入を契機に3%粗利率改善に成功
- D社(ー)
- 2022年
- 社員:17名
- 資本金:1000万円
地元の老舗工務店で10年間大工として修業を経て工務店を創業したD社長。引渡し後も素早い充実したサポートをするために施工エリアは車で1時間圏内に限るなど、お客様を大切にする姿勢を徹底しています。
高耐震、高気密高断熱など性能にこだわる一方で、社内のDX化を推進。これからの時代DX化を進めないのは廃業と同義の選択というD社長にアイコス導入の経緯や、これからの展望を伺いました。
アイコス導入時の課題をお聞かせください
当時は、ウッドショックや資源高騰の影響による原価アップで粗利に大きな影響が出ていました。メーカーや商社は、私たちくらいの規模の工務店から値上げしてくるので、非常に先行不透明な状態でした。
また、事業を大きくしたい想いとは別に、会社が成長するにつれて利益が出難くなっている、という課題を抱えていました。
10~12棟/年の規模まではマンパワー頼りで対応していました。15棟/年くらいの規模になると、それまで1人で対応していた業務を数人で分担するようになり、いわゆる”お見合い状態”が生まれるなど、うまくいかない事が増え始めました。
合理的な仕組みを作った後に、会社の規模を大きくした方が良いと思い始めていた頃でした。
アイコス導入の決め手をお聞かせください
決め手は2つあります。
1つ目はコストダウンです。アイ工務店の調達代行による効果も期待したし、コストダウンの基準が出来たことで自社調達の商材のコストダウンにも期待しました。
さらに、実行予算作成~発注までの業務プロセスを構築出来ることですね。期待通り、これらの効果で粗利率が3%も改善しました。
2つ目は、「事業を大きくするなら成長する会社の方法に倣った方が上手くいく」と判断したからです。
アイ工務店では、全国の協力業者への支払い業務を本社スタッフ1名で行っているそうです。事業規模から考えてもあり得ない事ですよね。この仕組みは当社にも取り込みたい!と感じました。
他にも、先行入金のビジネスモデルや営業手法など、参考にしたい事がたくさんあったのが決め手でした。
アイコスで実現したい事をお聞かせください
営業と設計の役割を1人でこなす「ハイブリッドモデル」を作りたいです。
当社では、営業と設計がペアで活動することが多いのですが、これを営業1人で自己完結させるようにしたいです。当然、物件の規模や難易度、お客様のご希望にもよりますが、1人で完結することで営業効率を高めていきたいです。
アイコス導入がきっかけで、アタマの中では「当たり前」と分かっていても、出来ていなかった事が浮き彫りになってきました。新しい仕組みを導入することは社員にとって、反対意見や葛藤もありますが、DXツールを使わない事は、これからの工務店にとって廃業を選択する事と同じです。これからもどんどん新しいことに挑戦していきたいです。